2018年12月12日水曜日

大船渡市文化財めぐり

先日、大船渡市主催の『文化財めぐり』が行われました。
震災前から毎年行われていたこの催し、震災後今回で2回目の開催となります。
今回巡ったのは、「関谷洞窟住居跡(日頃市町)」、「下船渡貝塚(大船渡町)」、「大船渡市立博物館(末崎町)」の3箇所。
 
1ヶ所目は「関谷洞窟」。県指定史跡にもなっている場所です。
縄文人が住んでいたとされ、住居跡は入口付近になります。
洞窟内部を調べるためにここから犬を放ったところ、綾里で血だらけの状態で発見されたという《赤犬伝説》や、洞窟のなかに海水の塩湖が3つあるという言い伝えがあります。
はたしてどこまで洞窟が続いているのか、奥はどうなっているのか、探検してみたい気持ちは山々ですが石灰岩でできている洞窟なので何かあったらと怖さが先立ちます。
いつか日本洞窟学会や日本洞窟探検協会に調査してもらえるといいですね。
その際はぜひ同行したいものです。

2ヶ所目は「下船渡貝塚」。ここは国指定史跡になっています。
ちいさいころからよく目にしていましたが、ずーっと「この原っぱはなんだろう?」「畑?」位に思っていました。まさか国の宝だったとは。
土表面に土器の欠片が落ちているので、探すとすぐ見つかります。
ただ持ち出し厳禁なので、宝探しを楽しんだあとはすべてその場にリリース!
ちなみに下船渡貝塚沿いの道は青森県八戸市から福島県相馬市までつながる全長1025kmの自然遊歩道「みちのく潮風トレイル」のルートとなっていて珊瑚島など大船渡湾の景色を堪能できます。
 
3ヶ所目、今回の史跡めぐり最後は「大船渡市立博物館」。
現在開催中の企画展『気仙の石器と岩石Ⅰ(~平成31年1月20日(日)まで開催)』に展示されている、縄文時代の石器や気仙地域の代表的な岩石を大船渡市立博物館の学芸員さんの解説を聞きながら見学しました。
とくに博物館のジオ博士シラトさんのお話は聞きやすく分かりやすく、参加したみなさん聞き入っていました。
 
博物館では12月23日(日)10:00~11:30「気仙の地質と岩石」という題名で講演会と展示資料解説が行われます。定員50名、12月20日(木)までの申込。
博物館に設置されている充実のスタンプをコレクションがてら、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?
いちおしスタンプは『鮪(鰹?)』です。