大船渡市三陸町綾里にあります「綾里不動滝」。
地元では『お不動さん』と呼ばれ昔から地域に親しまれる場所で、小林旭監督の初監督作品『春来る鬼』のロケ地としても知られています。
大船渡市の代表的な滝である「雄瀧」と「雌瀧」のほか、小さな滝もいくつか流れています。
車でのアクセスは大船渡市街地から県道9号を三陸町綾里へ。綾里川沿いの道を上流へ進み、「不動滝」の看板のとおりに道を進むと広い駐車場にでます。
駐車場には大きな第1の鳥居が建っています。
第1の鳥居をくぐりさらに奥へとすすむと第2、第3の鳥居があり、ここの前まで車で進むことができます。
上の写真は夏に、下の写真は冬に撮影したもの。
ちなみにこの鳥居の左手に、みちのく潮風トレイルルートでもある「九十九曲峠」の入り口があります。伊達絵巻にも描かれた綾里村の景色を眺められる、赤崎町大洞地区までの道です。
どうやらこの九十九曲峠はペットの散歩にも良い道のようで、犬の足跡が点々と雪にスタンプされていました。
第3の鳥居の夏と冬。
歴史を感じる鳥居で、ところどころ朱色が残ります。
石階段横の小滝は夏も冬もあまり水量は変わらず。と思いきや、よーく眺めると滝の打つ場所が違いますね。
これも上が夏、下が冬に撮影したもの。
第4の鳥居の夏と冬。
冬になると広葉樹の葉がすっかり消えます。
澤内不動橋の夏と冬。
ぬれると滑りやすい場所です。雨の日と積雪日は足元要注意。
「いわての名水二十選」に選ばれる雌滝、夏も冬もそれぞれの良さがあります。
高さは6m。
雌瀧から流れる清水は目に良いとされ、また古くからは「不老長寿・五穀豊穣」の
神水として綾里地域の人々から深く信仰されています。
不動尊社の夏と冬。
季節による変化はありませんが、2019年1月現在すてきな賽銭箱にリニューアルされました。
間違い探しのようですが、鋳鉄製の鰐口もあらたに設置されています。
冬は水の勢いが落ち、地を這うように崖を濡らします。
そんな雄瀧にも新しく小さな鳥居と賽銭箱が設置されていました。
夏の水量が多いときは滝とこの鳥居でいい写真が撮れることでしょう。
ちょっとした探検気分を味わえる綾里の不動滝。
携帯の電波も入らず、マイナスイオンを浴びてリフレッシュできるいい場所です。