2019年1月29日火曜日

夏も冬も味わい深い『綾里不動滝』

大船渡市三陸町綾里にあります「綾里不動滝」。
地元では『お不動さん』と呼ばれ昔から地域に親しまれる場所で、小林旭監督の初監督作品『春来る鬼』のロケ地としても知られています。
大船渡市の代表的な滝である「雄瀧」と「雌瀧」のほか、小さな滝もいくつか流れています。 
 
 車でのアクセスは大船渡市街地から県道9号を三陸町綾里へ。
綾里川沿いの道を上流へ進み、「不動滝」の看板のとおりに道を進むと広い駐車場にでます。
駐車場には大きな第1の鳥居が建っています。
第1の鳥居をくぐりさらに奥へとすすむと第2、第3の鳥居があり、ここの前まで車で進むことができます。
上の写真は夏に、下の写真は冬に撮影したもの。
ちなみにこの鳥居の左手に、みちのく潮風トレイルルートでもある「九十九曲峠」の入り口があります。伊達絵巻にも描かれた綾里村の景色を眺められる、赤崎町大洞地区までの道です。
どうやらこの九十九曲峠はペットの散歩にも良い道のようで、犬の足跡が点々と雪にスタンプされていました。
第3の鳥居の夏と冬。
歴史を感じる鳥居で、ところどころ朱色が残ります。
 
 石階段横の小滝は夏も冬もあまり水量は変わらず。
 
 と思いきや、よーく眺めると滝の打つ場所が違いますね。
これも上が夏、下が冬に撮影したもの。
 
 第4の鳥居の夏と冬。
冬になると広葉樹の葉がすっかり消えます。
澤内不動橋の夏と冬。
ぬれると滑りやすい場所です。雨の日と積雪日は足元要注意。
「いわての名水二十選」に選ばれる雌滝、夏も冬もそれぞれの良さがあります。
高さは6m。
雌瀧から流れる清水は目に良いとされ、また古くからは「不老長寿・五穀豊穣」の
神水として綾里地域の人々から深く信仰されています。
不動尊社の夏と冬。
季節による変化はありませんが、2019年1月現在すてきな賽銭箱にリニューアルされました。
間違い探しのようですが、鋳鉄製の鰐口もあらたに設置されています。
 
夏は脈々と流れるこちらが雄瀧。高さは15m。
冬は水の勢いが落ち、地を這うように崖を濡らします。
そんな雄瀧にも新しく小さな鳥居と賽銭箱が設置されていました。
夏の水量が多いときは滝とこの鳥居でいい写真が撮れることでしょう。

 

ちょっとした探検気分を味わえる綾里の不動滝。
携帯の電波も入らず、マイナスイオンを浴びてリフレッシュできるいい場所です。

2019年1月10日木曜日

知る限り最強の現実逃避術「物語を飲む会」お知らせ


突然ですがみなさんにお聞きします。
この世界から出て行きたい・消えてなくなりたいと思ったことはありますか?
私はあります。
特に大学時代はしょっちゅう思ってました。

ことこの世界はストレスにあふれています。
学生の皆さんであれば、試験が近い・担任or同級生の顔が見たくないとか、
社会人の皆さんであれば上司が気に入らない・無茶ばかり言うあの客をぶっ飛ばしたいとか、
あぁいっそこんな世界無くなってしまえばいいのにとか。
一度は思ったことがあるでしょう。
あぁ、思ったことがないという人がいたら私とは友だちになれませんね。

しかしそんな時、この狭苦しい世界から開放してくれるのが「読書」
心がギスギスしたときは本を手にとってみましょう。
ページを開けばそこは読む人の自由な世界です。
主人公に自分を当てはめ、ヒロインに好きなあの子を当てはめてもいいわけです。
読書こそ、最古にして最高自由度のVR体験。
ログインしている間、あなたの目はあなたの体を離れ、不思議な時間の中へ入っていくのです。
そしてログアウトした後は心が清々しく、あぁ自分はなんてつまらないことで悩んでいるんだろうと思わせてくれます。
私が今まで刑務所の厄介にならずに済んだのは本のおかげと言っても過言ではありません。

一人で没頭するのも良いですが、サロンの様な場所で本を読みあい、飲みながら考察したり感想を言い合うのも楽しいものです。
そんな体験が出来るのが、今週1月11日にキャッセン大船渡(ANOTHER WORLD BAR)KEIJIで行われる「物語を飲む会」です。

時間は18時~20時まで。
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」と新美南吉「手袋を買いに」を読みながら、物語をイメージしたオリジナルカクテルを飲もうという文学好きにはたまらないこのイベント。
あぁ私の卒業論文が宮沢賢治と知って企画されたに決まってる。

定員は12名。
お問合せはキャッセン大船渡(0192-22-7910)か(ANOTHER WORLD BAR)KEIJI(090-1708-0747)まで。

私には聞こえます。
カムパネルラの呼ぶ声が。