明日からはもう六月、五葉山のツツジもそろそろ見ごろ迎えていることでしょうね~
さて本日は大船渡の武藤○司(おいやめろw)こと佐々木淳一さんの「木ばくり工房」作業場へお邪魔してきましたのご紹介いたします!
木ばくり工房さんといえば、 欅、栓、栃、桑、桐、楓など様々な森林資源に恵まれた気仙地方の木の良さを生かして菓子器、臼、花器、花台、お盆等、又、天然木一枚板テーブルなどを製作してることで有名でございます。(よくTVで拝見いたしますね!)
加飾は一切施さず、白木のまま漆で拭かれただけのシンプルなもの、ウレタン加工して滑らかな表面に流れが整った木目のものを手がけています。木彫りの方は、郷土色豊かな権現様、剣舞面、神楽面やかまど面、能面なども製作しています。
さっそく中へお邪魔いたしますと、中からは木のいい匂いがいたしました。
あ~なんだか癒されるというか、なつかしい気分になりますね~
最近の近況うかがったところ、現在は、震災にて破損した木工芸品の日夜補修を行っているとのことでした。どおりで権現様がいっぱいあったわけですね。
それにしてもガガニコニン(権現様)の数がスゴイですね!これをすべて修理とは目が回りそうです。
さて、せっかく木ばくり工房さんへ来たのならば、やはり「木工芸品」拝見させていただけなければ帰れませんw
ということでメガネ橋の無理矢理ゴリ押しのお願いで、何点か作品を見せていただきました。
(本当にラッキー、クッキー、八代○紀~!)
台座がつくと一層、味わい深く感じられます。できることなら床の間に飾りたい! |
こちらはケヤキの木の壷でございます。
ケヤキの味わい深い木目を生かすために、ウレタンで塗装しつやを出しているそうです。
う~んケヤキ本来の木目を生かしたこの作品、さわり心地も最高でいつまでも撫でまわしたい気分(どんな気分だwww)になってしましました。
さてさてお次は、同じく木壷ですがこちらは「カヤ」の木から彫りだしたものです。
おわかりいただけるだろうか、着物の女性がまるで水晶玉を持っているかのような模様にみえます! |
聞いたところによると、暗室におけば今以上に、ルビーのような赤さを発するとのことです、不思議ですね~
こちらのカヤですが、昔はどの漁師さんの家にも植えてあったとのことです。
その理由はアワビやウニをとる時に現在では「鏡」といわれる海底を覗く道具を使うのですが、当時は、そのようなものはなかったのでかわりに「カヤの実」使用していました。
使用方法は「カヤの実」を口に含み歯で砕いてから海面にまくと、海面がカヤの油によって鏡面ようになり海底覗けるようになるそうです。(昔の漁師さんたちはすごいですね!)
現在ではカヤの木は群生地が九州地方にありますが、ここ東北でも岩手にのみにあるそうで、岩手ならではの木工芸品の希少な素材として重宝されているとのことです。
佐々木さんが次に取り出したのは木彫りの像2点でございます。
この表情、一度見たらわすれられないです。 |
台座があって
蓮がでてきて
合体しまして完成!
頭部には水晶がはめられているとのこと、拝見しているだけで心が現れるようなかんじです。 |
どちらも大変な力作で、完成までに半年ほどかかったそうです。
細部までしっかり装飾が彫ってあり、まさに圧巻の作品です。僕も一個彫ってもらおうかな・・・。
ということで「木ばくり工房」さんでした。
みなさま楽しんでいただけましたでしょうか?
佐々木淳一様 すごく気さくな方で、楽しく取材させていただきました。 |
今回紹介した全ての作品に職人の技と魂を感じさせられました。
2時間という短い時間でしたが驚きの連続で、大変勉強にもなった濃密な2時間でございました。快く撮影を承諾していただきまして、本当にありがとうございました。
「木ばくり工房」ではお問い合わせいただければ予算に応じて木工芸品を作成可能とのことですので、ご興味のある方は下記の連絡先までお願いいたします。
見学もOKとのことですので、「木」本来の素晴らしさに直にふれてみてはいかがでしょか?
「木ばくり工房」
住 所: 岩手県大船渡市赤崎町字沢田71
F A X: 0192-27-4412
営業時間: AM8:00~PM6:00
所在地:こちら