「山彦」ってあるじゃないですか。
ホラ、あの対岸の山に向かって「やっほー」って叫ぶと「やっほー」って返ってくるやつ。
山に登ったら一度はやってみたいと思いませんか。アレ。童心に返って。
「やっほー」に限らずなんでもいいわけですよ。
「わが生涯に一片の悔いなし!!」
とかね。
でも実際、やってる人ってなかなかいないんですよねぇ。
なんでなのかなー、せっかく来たんだからやった方がいいんじゃないかなぁなんて思ってるんですけどねぇ。
「じゃあ僕がやってみるトン!( ´(00)`)」
「お。チャレンジャーだねぇ。じゃあおおふなトン。一節、おねがいしまーす。」
「ドキドキ( ´(00)`)じゃ、じゃあ・・・せぇのっ・・・」
「ぶぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!( `(00)´)」
「ぶぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!( `(00)´)」
「ぶぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!( `(00)´)」
「ぶぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!( `(00)´)」
「ぶぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!( `(00)´)」
・
・
・
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。( ´(00)`)」
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・。( //(00)//)・・・トン」
はい。
このように微妙な空気になりますから、やる際は友達無くす覚悟で行いましょう。
協会事務局のむっちーです。
照れて赤くなったトンを尻目に、後編スタートです。
賽の河原を地獄と信じてビビりまくりの小さなおおふなトン、ちびふなトンと騒がしい休憩を終えた僕らは引き続きえっちらおっちらトレッキングを再開したのでありました。
四合目。
三合目からあまり距離は離れてないのですが、そこまでの道は狭くいよいよ山道かといったポイントですね。
ベンチとテーブルがあり、広いため休むにはもってこいの場所でしょう。
「にょきっ\( ´(00)`)/」
おおふなトンも日差しが心地いいのか「きのこごっこ」をするほどのご陽気ぶり。
「はぁぁ~、いい気持ちトン( ˘ω˘)スヤァ」
おおふなトンも日向ぼっこ。ぽかぽか巨石が気持ちよさそうです。
立てなかったわけではありません。
おおふなトンは眠かったんです。
断じて立てなかったわけではありません!
断じて!!
その日はいませんでしたが時折鹿が草をハミハミしております。おとなしいのでのんびり眺めるのも良いでしょう。
良い子のみなさんはエサをあたえてはいけませんよ。
むっちーとの約束だぜッ!グッ∑Ъ(◉◞౪◟<`)
さて、ここから本格的な山道に入ります。
どれだけ山道かというと、私が写真を撮る余裕も無くすほどの山道です。
めんどくさ撮っても傾斜が伝わらないんです。
苦労が伝わらないんです。
この傾斜を味わいたい方はぜひ、五葉山へ!!(`◉◞౪◟◉)キリッ
「ごまかしたトン・・・( ´(00)`)ボソッ」
ガァッ!!ヽ(*`◉◞౪◟◉)ノ
さて、なんやかんや五合目六合目も通り過ぎまして七号目も通過したころですよ。
その日は夏の陽気でありました。
ウインドブレイカ―が蒸れるので賽の河原でとっくに脱いですでに半袖です。
汗なんてダクダクかいてます。
そんな我々の目の前に現れました。
白い悪魔が。
雪。
うまく写ってるかどうか微妙ですが白いのみんな雪ですよ。
「五葉山の雪は化け物かッ!( ´(00)`)」
「・・・これ普通のトレッキングシューズだぞ。大丈夫か・・・?」
「むっちー気をつけるトン!春に霜焼けになりたくないトン!」
(別にいいじゃん・・・赤いんだし。)
さて、地獄を越え、険しい山道を越え、雪を越え。
様々な困難もありましたが、とうとう我々は来ました。
五葉山9合目!!
山小屋に水汲み場、トイレとこれまでの苦労も吹き飛ぶほどの開放感がそこにはあります。
「はぁ~冷たくてうまいトン。甘露トン甘露!」
濾過され、不純物などない混じりっけなしの天然水に舌鼓を打つおおふなトン。
この清涼感と透明感はここに来ないと味わえません。
「空気が澄んでるトンねぇ~( *´(00)`*)」
頂上まであと少し。
さっきまで疲れ切っていた足にも不思議と力が宿るような気がします。
ここまで来ると高い植物はありません。
背の低いハイマツやガンコウラン、コケモモの群生地を軽やかに駆け抜けていくと・・・
着きました!
五葉山山頂!!!
キャァ♪~~(/≧∇)/\(∇≦\)~~キャァ♪
「いやぁ来たねぇ・・・まさかお前がここまでやるとは思ってなかったよ・・・」
「む、むっちー、なんかこの体勢きついトン・・・背中の筋肉だけで支えてる感じトン・・・( ;´(00)`)」
「いやぁでもやるヤツだと思ったよ。やるときはやっぱやるもんなぁ・・・やっぱこうゆるキャラっつーのはさぁ・・・」
「あ、あの、むっちー、そろそろ背筋が限界トン、これマジであかんヤツトン( ;´(00)`)」
ご覧くださいこのパノラマ。
まさに苦労して到達したものだけが目にすることが許される光景です。
この日は雲もすくなく、完璧と言っていいほどのコンディションでした。
登山客の方々との語らいも心地よく、やはりこの開放感が登山の醍醐味ですねぇ。
下山。九合目にて。
「おにぎり(*´∀`*)モグモグ」
まぁ、これも大事な登山の醍醐味です。