その先生は大学出たばかりの体育会系で血気盛ん。
どれだけ血気盛んかっつーと通岡峠をマウンテンバイクで登るというほどのクレイジーぶり。
地元の人ならわかると思いますが正直車でもやな時ありますからね、あの勾配は。アクセル踏んでるだけでもだるい。
そんな坂を人力エンジンで行こうってんですから当然登りきったころには息も絶え絶え。半死半生状態ですよ。えぇ。
しかしまぁもう頂上まで行ってしまえばあとは下りですからね。ノンブレーキでさっきまでの憂さを晴らすようにかっとばしていったわけです。春とはいえ、夏に近い日差しを浴びながら風切って走るわけですからねぇ、そら最高です。
体を倒しながらとコーナリングを攻める、気分はまさにGPライダー。
「あぁ・・・俺って世界一有意義な休日を過ごしてるなぁ・・・」
なんてな具合に優越感に浸ってたんでしょうか。
さて、下りは早いもんであっという間に走り抜けてしまった。
燦々と照りつける太陽。光輝く汗と心地よい風。
もうそれこそ自分が世界一爽やかな人間なんじゃないかとさえ思ってたんじゃないですかねぇ。
「ちょwww峠をあえてチャリで登る俺マジかっけーwww」
まぁ聖職者とはいえまだ若かったですからね。調子に乗ってしまうところもあったんでしょう。そんな自己陶酔に浸りながら先生は、疲れ切った体を休めるべく自動販売機にマウンテンバイクを止めました。
ほてりきったそのボデーをクールダウンさせるために先生が選んだのは、そう。
「ピーチネクター」
こいつを喉にぶつけたら最高に気持ちがいいだろうなぁ・・・そう思いながら先生は魂の110円を自販機に叩き込み、半ば踊りながら魂のスイッチを押しました。
がんがらゴォォォン!!
先生の期待を一身に背負った飲み物が落ちてくる音はまるで勝者を称えるファンファーレのように聞こえたでしょうね。
先生は迷うことなくソレに手を伸ばしました。そして叫びました。
「熱っっっっっっっっっっっツ!!!」
そう。手にした缶はキンッキンに冷えてるどころか燗をつけたように灼熱を帯びていたのです。
「ばかな・・・そんな・・・そんなはずはない!!」
先生はわが手の感覚を疑いました。そして自販機の取り出し口に目をやりました。
そして絶望を目にしたのです。缶には冷酷にもこう書かれていました。
「しるこ」・・・と。
魂のスイッチを押す時にろくに確認せず半ば踊りながら押したのが悪かったんでしょうね。わが世の春は極めて残酷な幕切れとなりました。
ちなみに先生、自暴自棄になりながら飲んだこのしるこの味を、今でも忘れることができないそうです。
ハイ、枕がこんなに長くなるとは思いませんでした。
協会事務局のむっちーです。
え?上?こんなの全然本題じゃないですよ?
綾里駅に行ってきましたよ!!
桜、散ってしまいましたねぇ・・・ショボーン(´・ω・`)
なんてな話をしておりましたら・・・・そうだ!!ここにはあれがあるじゃないか!!!
どうですかこの立派な桃の花!!
雨にも負けないこの姿。この濃いピンクが挑発的で素敵ですねぇ~(# ̄ー ̄#)
あとから知ったんですが、桃は桃でも花を楽しむタイプと実をつけるタイプに分かれるらしく、これはどうやら前者のようですね(A;´・ω・)
しかしながら、桜に変わる大船渡の花のエースとなるのは間違いないでしょう。
綾里に来た際はぜひ愛でてあげてくださいね~(°心∀°)
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