2016年7月19日火曜日

ロマンチックとは~祝・碁石崎灯台「恋する灯台」認定記念ブログ~

こういうことになり、一層盛り上がりを見せる碁石海岸。

なんでも岩肌にぶつかる白波と、それを眺めながら坂道を登っていく道程が、愛の道を進む恋人たちの人生に重ねあわせられるということで、日本財団と日本ロマンチスト協会から、日本ロマンチスト協会から日本ロマンチスト協会から、今回の認定を受けたとのことです。

・・・日本ロマンチスト協会。

むっちー、なんだかここにピーンときましてね。
入りたいなぁ、と思いまして。日本ロマンチスト協会に。
なのでロマンチック熱が温まってるうちにちょっと日本ロマンチスト協会について語らせてください。

さて日本ロマンチスト協会なんですが、さっそくグーグルで検索をするわけないじゃないですか。
なぜなら理由は簡単。ロマンチックじゃないからです。

なんでもかんでも手に入りやすいこの世の中。
便利ですよ?欲しいなぁと思ったらカロリーを消耗することなくパソコンぱちぱちすりゃ物だろーが情報だろーがいけない動画だろうーが簡単に手に入るんですから。
良い世の中になりましたよ、えぇ。
しかしですよ。
昔を思い出してみてください。

あなたには欲しいものがあったことでしょう。
近くの店になければ隣町に行き、それでもなければ市をまたいででも探し、それでも見つからないから友達から薄っぺらい情報だろうとかき集め、己の足でもって探したものです。
思えばその時点で定価以上の手間賃がかかっていたでしょうがそれでも欲しかった。手にしたかった!!
そしてようやっとの思いで手に入れた時のあのカタルシスたるやまぁ筆舌に尽くしがたいものだったのではないですか?
その瞬間、店に向かって駆け抜けた暑い日の土埃も、ちょっとの違いで手に入れ損ねたあの悔し涙も。
全ての出来事がこの感動に至るまでの伏線だと気づいたとき、あなたはすでに目的物を手に入れたことなどどーでもよく、一連のストーリーそのものを抱きしめたことでしょう。

ただ一つの物でも、そういうドラマがありました。
いいですか?これがロマンチックです。

つまりなにが言いたいかというと、手に入りやすいものにロマンは無いということを言っとるわけです。
いーじーかむ・いーじーごー。
なので僕は日本ロマンチスト協会をインターネットで調べてません。
いや、いーじーかむいーじーごー魂の集まりである日本ロマンチスト協会たるものがホームページなど持っていようはずがないから結果は同じ!!

なのでここからは完全なるむっちーの想像で日本ロマンチスト協会を語ります。
ロマンチック道にはイマジネーションは必要不可欠です。
本当はどうかしりませんがたぶんそうでしょう。

えーまず、日本ロマンチスト協会に入る以上当然本人がロマンチックでなければ意味がありませんね。
ロマンチックな魅力を全国へ向けて発信していこうと考える組織なわけですから、特に外回りの人たちは余計にロマン度の高さが求められるのは当たり前です。
事務方だったら多少・・・とか甘い考えをお持ちの方がいたらすぐに悔い改めてください。
日本ロマンチスト協会内で回ってくる文書は全てロマンチックか否かを判断基準に書かれているので、そこでロマンチックのジャッジメントが瞬間的に出来ないような人間は速攻で叩き落とされます。
よって、どこそこの一流大学を出ましたとか、大手企業でどこそこのポストまでいったとか、そんなことは聞く耳もちません。
とにかく如何にロマンチックかが第一。
なので芸大でロマン派を学んでいたとかなら入りやすいかもしれません。

そして夜型の人間でなければなりません。
まっ昼からロマンチックな人見たことないじゃないですか。
たいていのロマンチストは夜景の綺麗な高台か隠れ家的なバーがテリトリーです。
なので夜勤が基本と考えるのと対応しやすいかと思われます(例外は後述)。

で、次に服装です。
男性であればまず基本的にオールバックか七三分け。
御召し物はドルチェ&ガッバーナかアルマーニあたりのスリーピースをビシッときめ、手には常に季節の花束を携えましょう。そしてすれ違う女性にその花を一輪片膝ついて手渡せば「こいつ、やるな」ってことになります。
そして通勤用の車はマセラティかアストンマーチン辺りを選べばまず間違いないでしょう。
ここまで並べれば勘のいい方はピンとくるでしょう。
そう。ロマンチストは金がかかります。
しかもその金の出所は誰もわからないというところがポイントです。
そこがなんとも人間の言葉では言い表せない魅力を醸し出すわけです。
かつてロマンチックという言葉が存在しなかった時代。
今ではきちんと名前が与えられているその魅力が問題でもあり、ミステリアスともセクシーとも区分けできないその印象は人の深層心理に不安を植え付ける、いわば諸刃の剣でもありました。
そこで人は自らを安心させるためにロマンチックという概念を創りだしたわけですたぶん。

最後に、いくら外見だけ飾っても中身が伴ってないような竹のようなヤツは速攻で見破られます。
なので内面のロマンが一番大事であることは言うまでもないですね。
いろんな経験が必要ですよ、ロマン度を上げるためには。
例えば、星を見たら100%泣けなければいけませんし、秋の昼下がりの公園で自然にワーズワースの詩集を読みこなせなければなりませんし(唯一ロマンチストが昼おこなっても良いとされること)、常に心に響いた出来事を歌に出来なければなりません。
そして人前であくせく動いてはなりません。
常に落ち着き払い、全てを広い心で受け止めなければなりません。
当然ジムなど人目につくような場所で必死の形相で体を鍛えてはなりません。それでも締まった体もしくは痩身であることが常に求められますから、自宅でのワークアウトが基本となり己を律する意思が必要となるわけです。

ルックス、財力、メンタリティ

この三位が一体となった時、人はロマンチストと呼ばれ、日本ロマンチスト協会への入口に立つことが許されるのです。
日本ロマンチスト協会への道は茨の道。
しかしその狭き関門をくぐった者だけが、真のロマンチストとあがめられる資格を得るのです。

ここまで妄想だけですべてを語ってきましたが日本ロマンチスト協会の皆さん。

謝りますのでクレームだけは堪忍して下さい。

というわけで、「恋する灯台・碁石崎灯台」にぜひ来てください。

0 件のコメント:

コメントを投稿