2018年10月2日火曜日

気仙民俗芸能祭けせんのたから「気仙法印神楽」披露

台風が近づく9月30日(日)、大船渡市日頃市町にある鷹生(たこう)公民館で
『気仙法印神楽』の披露が行われました。
会場には日頃市町地域の方をはじめとした多くの方が来場。
13:00開演、映像・講演につづき15分間の休憩を挟み、
14:40いよいよ気仙法印神楽の披露が行われました。
気仙法印神楽は岩手県内で唯一舞手・演者を全員神官が行うもので、日頃市町の五葉山日枝神社や盛町の天照御祖神社の神官さんたちが集います。
使われる太鼓は締太鼓(奥)と宮太鼓(手前)の2種類。

今回披露された演目は『初矢(しょや)』『両天(りょうてん)』『五矢(ごや)』『西乃宮(にしのみや)』『日本武(やまとたける)』『鬼門(きもん)』の6演目です。(以下、各演目説明はパンフレットより抜粋)

『初矢(しょや)』
昼神楽の最初に舞われる"久々脳知神(くくのちのかみ)”の舞と言われます。
樹木を守護される神で、山ノ神・家屋を守られる神というというところから、気仙法印神楽の初めに舞われ舞台を守護されます。
『両天(りょうてん)』
陰陽二神の剣の舞で、剣によって舞台ならびに一場を祓う舞。
気仙法印神楽の中では動きの激しい舞で、勇壮な神楽になっています。
 『五矢(ごや)』
蘇民将来の故事に由来する素戔鳴尊(すさのおのみこと)の神楽です。
故意に則り五本の矢をもって四方中央を射て鬼神・魔王・飢渇の難・疫病の難を祓う神楽です。
『西乃宮(にしのみや)』
この神楽は事代主神(ことしろぬしのかみ)が蛭子と同化し、西宮の由来を物語りながら、美穂之崎に釣りをされている様子を表した神楽です。
この神楽は蛭子さまのほかに魚役が必要で観客から選ばれるのですが、どうやら魚役にも選ばれし常連の玄人の方がいるようで、演者と息のあった演技で来場者からは笑いが起こりました。
『日本武(やまとたける)』
この神楽は日本武命と妻の美夜受姫(みやづひめ)に化けた悪鬼が草薙剣を奪い合う様子を劇の中心に据えて、伊吹山討伐、尾津の浜の一本松物語を配置して、詩情豊かに演じる神楽です。
『鬼門(きもん)』
この舞は、素戔鳴尊の巨旦大王征伐の物語を神楽にしたと言われていますが、現在は手力男神(たじからおのかみ)の注連切の舞を演じ、鬼門を破る神楽になっています。
真剣で一発で注連を切れるか技量が試される舞で、観客はいつ切られるか今か今かと眺めます。 
おみごと一発!
観客から拍手喝采!
 興味のある方はYoutubeで検索すると動画も観ることができますのでぜひ検索してみてください。
生で見たいという方は、毎年4月17日盛町の天照御祖神社(天神山)で行われる例祭の神楽奉納をお楽しみに!桜の花びらが舞う中で披露される気仙法印神楽をご覧ください。
もっと気仙法印神楽について知りたいという方は「気仙法印神楽伝承会」までお問い合わせを。



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