1月15日の小正月に三陸町吉浜地区の伝統行事
「スネカ」が2年ぶりに行われました!
ユネスコ無形文化遺産にも登録されているこのスネカ。
鬼とも獣とも言われぬその形相は、
吉浜出身の筆者にとって幼少期はとてつもなく恐ろしい存在でした。
外からスネカの腰にぶら下げた鮑の貝殻がこすれる音がしたものなら
コタツの中に逃げ込んでいたほどです。
「泣ぐわらしいねーがぁ!」
「かばねやみいねぇがぁ!」
と凄みを効かせたスネカの問に、じいちゃんの足元に隠れ声を震わせながら
「いません…いい子にします…」と答え、数日間はいい子にしたものでした。
そんな思い出のあるスネカは大人になってから体験しても
当時の記憶が鮮明に蘇ってくるものです。
今見てもちょっとドキドキするくらいですが
先日我が家に来たスネカは
「コロナに気をつけろよ!」「寒いから体大事にしろよ!」
と温かい言葉をかけてくれて優しい気持ちになりました。
コロナの感染予防として玄関まで入らず戸を開けるのみといった配慮も。
わが子は終始怯えていましたが、いつかこの伝統行事の温かさや
スネカの気概を感じられるときが来ればいいなと願います。
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