2017年1月17日火曜日

いわて三陸・大船渡第20回つばきまつり 第1週2

ドドンッ!!!


↑こいつは・・・一体・・・・




はい、つばきまつり第1週2日目のレポートもむっちーが行いますよ。
さて、冒頭にどがんとでっけぇ写真を載せましたが、実物もだいぶ大きいもので、これはいったい何なのか。
まぁ早いうちに正体明かしちゃいますけども、ちょっと考えてみてください。それと、どうやって使うのかもね。

はい、つばきまつりイベント2日目と言うことで、紹介していきたいと思います。

まずは「椿スイーツ販売」の紹介ですが・・・。
突然ですがみなさん。
ツイッターやフェイスブック、やってますか?
簡単な文章で全世界に発信できる優れたコンテンツですが、なかなか話題を集めようと思うと難しいですよね~。
しかし、一度当たるとでかい。

昨年、各SNSで一番の盛り上がりを見せ、ネットニュースにもなったつばきまつりの新名物と言えば・・・こちら!!


大船渡市盛町にある「ちっちゃなクレープ屋さん(岩手県大船渡市盛町町11-8  TEL090-8780-4744)」の「つばきクレープ」です。
昨年放映されたNHKドラマ「恋の三陸 列車コンで行こう!」でも登場し、なにより「かわいい!」「完成度が高い!」との皆さんのお声が大きく驚いたとともに嬉しい反響でした。


生地をホットプレートに落とした瞬間、なんとも言えぬ香りが漂ってきます。さらっとやってますが、この真円に焼き広げる技が素晴らしいですよねぇ・・・。


焼き上げた生地でトッピングとクリームを包むわけですが、そこでも職人技が光ります。巧みにひだを作り、つばきの形にまとめられていく姿は惚れ惚れしますよ。


あとは葉っぱに見立てたオリジナルの三陸わかめの粉末入り(!)チョコレートを添えて、花束のように渡すだけ!渡されたお客さんの顔にも思わず笑みがこぼれます。


僕もお昼に買っていただきましたが、皮がもちもちしてて食感がすごくおもしろいです。
それに花びらから上手に食べていけばクリームが飛び出たりこぼれる心配がない作りも絶妙ですよ。こういう美しいものって本当に無駄がないですよね!大船渡の新名物として、今年も旋風を巻き起こしそうです。

そして、今回の「椿スイーツ販売」では、他にも3品目の椿のお菓子を販売しております。

まずは、「菓匠 高瀬(岩手県大船渡市大船渡町茶屋前 おおふなと夢商店街)」の「ミルフルール」
大船渡スイーツグランプリを見事勝ち取った「甘ホタテ」で有名な高瀬さんの一品です。こちらは材料に椿オイルをしようした、ふんわりとした焼洋菓子になっております。濃いミルクのコクと椿油独特の香ばしさがすてきな、コーヒーの御供にぴったりな逸品です。

次に、「壷屋田耕(岩手県大船渡市猪川町前田1−5)」の「はな椿」
こちらは最中生地に特製クリームをのせてさっくりと焼き上げたもので、ココア味とアーモンド味を用意しております。こちらは噛むとじわっとエキスが口の中に広がり、しゃくしゃくした軽い食感が特徴です。

最後が、「オアゾースイーツ(岩手県大船渡市赤崎町字佐野82-3)」の「つばきのクッキー」です。
これは今回のためにオアゾースイーツさんに作っていただいた、ここだけの限定商品です!!!
黄色と赤の、鮮やかな2種類の色のクッキーのデザインがすごくかわいい!!サクサクした軽やかな歯ざわりと濃厚な卵の味わいが特徴で、これはクセになります!!なお、次回販売からはまた改良を加えてくるとのうわさが・・・これは期待せざるを得ない!!
・・・ちなみに「オアゾ―」ってフランス語で「鳥」って意味なんですね。海外からお越しのお客さんが説明してくれました!そういや、昨日ねまらいんで「鳥人戦隊ジェットマン」聞いたなぁ。

なお、「ミルフルール」「はな椿」「つばきのクッキー」は試食も可能ですので、ぜひ味を体験していただきお好みの商品を見つけてください!!
※今後の椿スイーツ販売は1月29日、2月12日、2月19日、3月5日、3月19日の予定です。


同日に行われましたのが、「椿油搾油体験」
椿の実を搾り、実際に油が出る様子を体験できるイベントです。

椿油ってすごい体にいい油なんですよね。美肌効果やコレステロール値を下げる効果や、髪にもいいということで注目されています。
味も上質で、特に天ぷらに使う油の中でも最上級と位置づけられており、椿油で挙げられた天ぷらは「金ぷら」と呼ばれるほど。
でもそれだけに買おうとすると結構高いんですよねぇ。

じゃあ、実際にその高級な油を作れるのがこの「椿油搾油体験」です。
用意されているのが、これ。↓


一番手前が、冒頭を飾ったこれ。

なんでも200年前に使われた時の搾油機だそうです。シンプルで原始的な機構ですが、見るからにパワフルで迫力は現代人の心を揺さぶります。使い方は、こう↓

焼きを入れたレバーをリールに差し込み、全体重をかけて回すべし!回すべし!
そして回せない位置までレバーが到達したら、また差し込みなおしてさらに回すべし!回すべし!
レバーをまわすと、リールに太縄がまかれ、機械が絞められてセットした椿の実に圧力がかかり、油が落ちてくる仕組み。
絞ると結構ドバドバと出て、なかなかに圧巻です。ただ、大人が数人がかりでないと満足に絞れませんし、油の中にはまだまだ不純物がありますので、ここから精製して綺麗にしていかなければなりません。

続きましてはこれ。

サイズもぐっと小さくなりました。昔の機械とはいえ、まだまだ現役でもいけそうなものですね。

使い方は、こう↓
上部のハンドルを回し、圧をかけていきます。
これはだいぶコンパクトで、回す人と押さえる人さえいれば十分絞れます。
これは一番古い機械に比べると、出てくる油はだいぶきれいですね。純度の高い油が得られるということで、その後の作業が楽になるのではないでしょうか。圧をかけてから少しラグがあり、油が湧き出る光景はちょっとした達成感です。
ただ、力がいらなくなったとはいえ、ぎりぎりまで絞ろうとすると全身のパワーが必要です。むっちーは結構マメを作りました。ただ、小さなお子さんには一番人気でしたね。やっぱりちょっとした操作感が、子供心を揺さぶるのでしょうか。

そして最後はこれ↓
前二つからだいぶ端折ったなという思いもしなくはないですが、これが21世紀の搾油機です。
どうですかこの銀色に輝くメタリックボディ。
さらにサイズダウンして、持ち運びに便利な大きさになりましたよ。
これならいつでもどこでも椿油が絞れますね!

使い方は、こう↓
本体横のレバーをひたすらガッシュラガッシュラ上下に動かすだけ。
動かせば動かすだけ圧がレバーを通して伝わってきまし、メーターを見れば今どのくらいの力がかかっているのかがわかります。
200年前の苦労がどこへやら。子供の片手でもらくらく絞れます。
レバーに伝わる手ごたえを感じ、その表情も誇らしげです。
出てくる油も、もうこのまま販売してもいいくらいに透明度が高く、技術の発達が間近で感じられる瞬間だなぁと思いました。
しかし、21世紀現在最高の技術と経験をつぎ込んだこの搾油機にも弱点がありました。

遅い。

下の画像は最初の一滴をとらえた一枚です。
これはすごい!!貴重な一瞬だと喜び勇み、こうしちゃいられん!!早くしないとしずくが落ちちまう!!といろんなものに引っかかりながらあわててカメラを取り出し、露出を調整するのももどかしくシャッターを押したのですが・・・
落ちない。
いっこうに落ちる気配がないので、地面を足でドンしても、びくともしない。手で風を送ってもびくともしない。
とんだ肝の据わった野郎が出てきたもんです。さすがに後から来た油におされようやっと落ちてくれたのですが、この状態が20分続きました。
マジでか。

いや、無理だろヾノ'∀`)

そうなるとですよ.

各時代の機械に優劣をつけるとしたら、

油のキレイさ部門だと
21世紀>中間>200年前
油の量部門だと
200年前>中間>21世紀

って感じですかね。

椿館の方の話だと、およそ1キロの椿の実から取れる油の量はおよそ100ミリリットル。
一升の油を取ろうとしたら18キロの実が必要となってくるわけですね。
椿の実って軽いですからね、それを18キロとなるととてつもない労力。
搾った後の精製過程もまた大変でしょうから、そうなるとどうしたって高級品であるのもうなづけます。
渾身の力を込めて油が一滴でる様子はそれだけでなかなか綺麗なものなので、体験してみるのもいいと思います。

椿油搾油体験の今後のスケジュールは、3月12日となっておりまして、同日開催の椿油を使ったけんちん汁振舞い・椿ゆべし作成体験と合わせてチェックしてみてください。


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